【私の想い】
私は、今まで仕事、ボランティア活動を通して、多くの支援に携わらせて頂きました。その際に社会に悩んでいる人が多くみえるのに、その方に真剣に寄り添うことが出来る環境が無いことに気が付きました。
福祉の専門職として働いているときも業務があり、ゆっくり利用者の方とお話できない。在宅で訪問しても時間内に行う仕事が多く、利用者の方、家族の方の話を深く聴くことができない、常にジレンマと葛藤していました。
そこで、話を聴かせて頂き、寄り添える専門職があっても良いのではないかと感じて、令和2年7月「ぎふ 人生よりそいサポートセンター」を設立し、そのジレンマの解消のため活動を始めました。
こころのケア(その人に寄り添う)を専門職として少しでも地域の方のお役に立てればうれしいと考えています。
現在の活動は、お話を聴かせて頂くことはもちろん、人生を充実させて頂けるように、見守りサービス、任意後見制度や成年後見制度を活用した支援、死後事務などの援助まで幅広く活動させて頂いております。
【プロフィール】
▶氏名
岡田 真二
▶出身
岐阜県関市
▶血液型・星座
B型 獅子座
▶好きな言葉
一期一会
非対立
▶資格
成年後見人
社会福祉士
介護福祉士
ヘルパー2級
介護支援専門員
スピリチュアルケア師
スピリチュアルケアワーカー
臨床瞑想指導養成修了
自殺予防電話相談員
▶職歴
食品会社営業
福祉関連施設
特別養護老人ホーム
介護老人保健施設
デイケア
デイサービス
権利擁護センター
ショートステイ施設
【出会い】
人生の折り返し地点に立ち、今までを振り返ると、実に多くのご縁でたくさんの方とのかかわり、学ぶ機会を頂き、感謝するばかりです。
まずは、大学を卒業し一般企業で働かせて頂き、会社のしくみや、社会人のマナー、顧客とのやりとりなど、社会について知ることができました。それから一転して、福祉について関わることになり、もう一度、福祉の専門学校と大学へ通い、一から学び直しをしました。専門学校では良き師に巡り合い、その師とは今でも手紙のやり取りを行っています。その師に巡り合わなければ、今現在の福祉に対する姿勢や、今の自分自身というものも無かったと思います。その師から教わったことは、「利用者本位」や「利用者の尊厳」についてです。利用者ならどんな気持ちになるか?どうしたいだろうか?その介助方法で不快ではないか?など利用者の立場に立って考えることの大切さを教えて頂きました。
また、スピリチュアルケア養成校の学びでも、忘れられない講師との出会いがありました。その講師の名前は黒田裕子先生です、看護師の方はもちろん、福祉に携わっている方もよく知っているのではないでしょうか。先生は私たち5,6名のスピリチュアルケア養成校の生徒のために、研修日当日、朝から熱があり体調が悪い中、研修会場まで来られ指導して頂きました。先生のエネルギーのすごさは、その研修会場に体調が悪いのに来て下さっただけでもすごいことですが、授業内でもそれ知ることができました。熱のある体で授業を進めていましたが、段々と教えにも力が入ると本当に体調が悪いのだろうかと思わせるぐらいの圧倒される授業をされました。そこに使命感というものを考えさせられました。しかし、授業が終わると力を使い果たし抱えられて会場を後にされました。後で分かったことですが先生はガンを患っており、その研修の後すぐに入院となり1か月後にお亡くなりになられました。その時の想いや熱意から、「学びだけでなく実践が大事」というメッセージを強く残されたように感じました、実際に黒田先生も災害看護の第一人者で被災地の現場で一生懸命取り組まれた方です。これはただ学びだけ終わらせてはいけない、命を懸けて教えて頂いたことを、自分自身が実践しないといけないという想いがその時からずっとありました。先生の私たちに対しての想いを決して無駄にしてはいけないと心に誓いました。
そして、現在、独立してさらに実践を深めており、ひとまず安心しています。しかし、まだ始まったばかりでこれからが本番だと思っています。
2年間のスピリチュアルケアの学びは、様々な内容を勉強しますが、この学びを通して、自分自身の人生観もがらりと変化しました。それまでは目に見えるもの、価値があると思われるもの、自分の事にしか目がいかなかったのですが、それからというものは、目には見えない本質や、一見価値がないと思われるもの、他者へ興味を深く持つようになりました。この2年の学びが無ければ、今の自分はなく、自己中心的な人間になっていたと思います。
多くの人のご縁で今の自分が成り立っており、これからもたくさんのご縁を大切にしたいと思います。
今の心境ですが、今までの学びやご縁を、微力ながらも社会に活かしていきたいと考えています。その活かせる場所が、ぎふ人生よりそいサポートセンターだと思っています。現在、様々なサービスや相談窓口がありますが、そこにたどり着かず、また、その網からも漏れてしまう方がまだまだ世間に多くみえます。その方たちとご縁が支援をお届けすることができればうれしいなと感じています。16年前に福祉を志した気持ち「その人にかかわり、残りの人生を少しでも幸せに過ごして頂く、お手伝いが出来ればうれしい」という初心を大切にしていきたいです。電話相談などで、「毎日1人、ベッド上で過ごしている。人と会うのが苦手である、しかし、寂しくて電話をする」という方がみえた、このような方と信頼関係を築くことができ、人生の最後までお世話させて頂くことができれば幸いです。押しつけではなく、その人の人生に寄り添っていけるように努力していきたい。